市内浜当目の虚空蔵山の麓にある那閉神社(なへじんじゃ)の境内に、焼津市内に現存する、最も規模の大きい常夜灯が有る。これは、市指定の有形文化財と成っている。
下から3段目の壇に「文政五年十一月」と有る。1822年に建造されたもので、かなり古い。
この灯篭は、信州高遠の石工により製作されたもので、もと浜当目村の郷倉の前に有ったが大正年間にここに移されたと言われている。
高さ3.5m 下に3段の壇を置き、その上に獣足をまねた四本足の竿を立て、中台、火袋と積み上げその上に、笠と宝珠を乗せてあると言う立派な灯篭である。
那閉神社
変わった名前の神社であるが、名前の由来は不明である。伝承によると「波邊」で有るとも言われている。
創祀年代は不明であるが、継体天皇3年に当目山(虚空蔵山)山頂に創建されたと言う。この山は海辺の神奈備山で、海の彼方から神が来訪する水平来臨型の信仰の山である。
祭神は、八重事代主命(恵比寿様)、大国主神、ここを訪れると、恵比寿様と大国主の石像が出迎えてくれる。
本殿は、覆屋の中で外からは見る事が出来ない。
新年の初詣で、近くの熊野神社に参拝したら、ここにも境内社として、那閉神社があった。
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