猪之谷神社とナギの木

市内関方に有る猪之谷(いいのや)神社は、高草山の麓に有り、小さい神社で
有るが、かなり古い神社である。横穴式古墳を背負った神社のようで、ここに、
二つの文化財がある。
猪之谷神社
興国5年(1344年)の創立で、祭神は後醍醐天皇


六鈴鏡

神社際にある、横穴式古墳から出土したこの古墳は、6世紀前後の古墳と言う。
出土した穴は、地元では、人穴さんと呼ばれている。
古代に於いては、鏡は、姿見として実用されたのでは無く、共同体の祭器であり、
首長のシンボルで有ったようだ。祭儀用の鏡と鈴を一体化したのが鈴鏡で、日本
特有の鏡だという。
写真には、収められなかったが、直径13.8Cm 厚さ0.55Cm完成品で、型式
の見事な物で有るという

ナギの木
天然記念物として、保存されている。拝殿前に有り、雌樹である。
目通り 2.25m  根回り 2.6m  樹高 16m  枝張り 5m
マキ科の常緑高木で、元来亜熱帯性植物であり、わが国では、
暖地に自生する。別名”せんまいさばき”とも言う。


例祭が、毎年10月中旬に行われ、「チョーボロ」と言う山車を中老会の皆さんと
子供たちで作り、村中挽き回すと言う。
懐かしい「チョーボロ」と言う言葉に大いに感激した。

About 原崎 正敏 384 Articles
静岡県焼津市出身

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