千手観音を本尊とする、曹洞宗の寺。この寺に日本一と思われる千手観音が有る。京都三十三間
堂千手大観音をしのぐ、大きさである。
嘉祥三年(850年)武人坂上田村麻呂が当地に入江荘を開き、真言宗大覚寺が開創された。現在の「焼津市大覚寺」の地名として、残っている。永延二年(998年)荘園郷主「槇田家」の菩提寺として、天台宗善修庵に引き継がれ。弘治三年(1553年)、曹洞宗全珠院に改められ今日に至っている。
本尊の千手観音(正式には、千手千眼観世音菩薩と言う、別名大悲菩薩)は、槇田家三十二代目夫人の、”幸福を祈って千年続く仏像を作りたい”との発願から始ったという。著名な大仏師渡邉勢山氏が、樹齢三百年?四百年の木曽ヒノキを使って造仏、漆塗りの上に金箔を張り、造られたという。
像高四メートル二十、仏頭一メートル八十。従来は、京都三十三間堂の丈六千手観音が最大のもので、実に、七百五十年ぶりの、日本一である。
平成十五年(2003年)大仏が開眼した。
Leave a Reply