市内一色に有る 久遠山 成道寺は、曹洞宗の寺。
創建は鎌倉時代の中期(1300年代)と思われる。住職に聞けばはっきりしたが・・・・・・・・。
この寺は、「宝篋印塔」「百萬塔」「絹本墨絵淡彩芦葉達磨図」の文化財を保有しているだけ有って、なかなかの古刹である。
宝篋印塔
高さ約4m、天明7年1月(1787年)に建てられたものである。構造は下に三段の壇を造り、壇上に下から反花座・基礎・塔身・笠 の順に積みその上に相輪を立てている。
塔身の上段には、東・西・南・北の順に、「宝」・「篋」・「印」・「塔」と大きく刻印されている。この塔は、信州高遠の石工によって作られたものである。
百萬塔
百萬塔は、女帝である称徳天皇が宝亀元年(770年)に戦没した人の冥福を祈る為、南都10ヶ寺に10万基ずつ分置したものであり、この塔は、法隆寺から贈られたものである。
塔身の上部に直径約2.1Cm、深さ9Cmの穴が有り、この中に印刷された陀羅尼経が収められている。これは、世界最古の印刷といわれている。
地蔵の泉
湧水が有る、”地蔵の泉”と称している。静岡県湧水100選にも選ばれている。
この辺りは、大井川の伏流水が湧き出ていて、近くの墓地脇や、郵便局角等にも湧水が有る。
成道寺の松
特に、古木として、看板は無いが、実に立派な松が有る。
残念な事に、根元に空洞が有り、支柱無くして立って居られない。
手を施して、永く生かせて欲しいと思う。
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